クローズアップ
鈴木裕樹×足立理×小谷嘉一 編
鈴木裕樹 足立理 小谷喜一
鈴木裕樹
【大石秀一郎役】
足立理
【菊丸英二役】
小谷嘉一
【河村隆役】
——それではまず、Dream Live 2ndの感想から…
足立 もう6千人の前でやったっていう自信があれば、100人の前でも怖くないと思うんで、そういう自信をもらったかなと思います。やっぱ気持ちよかったですね!
小谷 僕は、ステージに立つ前は緊張してたんですけど、やっぱ立っちゃったら、緊張って言うよりも、もう興奮!でしたね。「俺を見てくれ」状態(笑)ホント気持ちよかったですよね。
鈴木 僕も、いちばん大きな感想を言えば「楽しかった!」それに尽きるかなと。やっぱり僕も、出る前は緊張したんですけど、いざパッと出たら、視界がね、今まで経験した事のない世界が広がっていたわけですよ!何千人がいて、ペンライトが光ってて。それ見た瞬間、「ウワッ!」って、普通に笑っちゃいましたからね、僕(笑)そういう意味ではまあ緊張しなかったんですけど、オープニングダンスが終わってからの第一声が僕だったんですよ。そこはさすがに緊張しましたね。出だしじゃないですか!踊ってハアハア言いながら、「(甲高く)みんなー!!」って。しまった、声高い高い!みたいな(笑)
足立 今回は1日しかなかったじゃないですか。僕、山吹公演の時は、最後ものすごく感動して泣いてたんですけど、今回は短いから、泣かないよなーって思ってて。でも2幕いって、遠藤さんの別れの言葉が近くなるにつれて、やっぱり涙が出てきちゃいましたね。演出的な部分でも、みんな集まって「がんばろーぜ」って走り出すじゃないですか、そこでもやっぱり泣かされちゃって。とてもいい思い出になりました。
小谷 ゆーやんの卒業って事もあって、最後の『クリスタル』って言うバラードはすごい気持ちが入って歌えましたね。それから、『これが青学(せいがく)レギュラー陣なのだ!』では、一人一人見せ場があるじゃないですか。その中で、自分だけ拍手が来なかったらどうしよう…って不安になったりしてたんですよ(笑)でも、すごくあたたかく応援していただいて、ホント嬉しかったです。
 
——鈴木くんの歌はどうでしたか?
小谷 俺は…良かったと思いますけどね。
鈴木 周りにはちょっといい評価をもらったので、ああ、良かったな、とは思ったんですけど…いやまあ…まだまだなんですけど。
小谷 いや、良かったよ!だって『side山吹』のDVDとか見てたら…
鈴木 あ〜、あのDVDは僕のところだけノイズが入ってるんで(笑)
小谷 今回ズッキー、歌い出しの曲が多かったから…
鈴木 そう!今回ドリームライブでは"出だし"づくしだったんです、僕は!
小谷 みんながみんな、裏で確認してるんですよ、ズッキーの歌い出しを。「お!今日はいいじゃん」とかって(笑)
鈴木 そう言えば、稽古場で練習してた時の事なんですけど、例えば山吹チームが稽古してる時とかは、僕ら稽古場使えないじゃないですか。だから各自いろんなところで練習してるんですけど、僕は非常口の外に出て、一人で歌の練習をしてたわけですよ。
足立 "歌"の練習をしてたわけですね?(笑)
鈴木 "歌"の練習をしてたんですけど〜、なんか下の階から苦情が来て、「すいません、なんか外で誰かが叫んでるんですけど…」って(笑)
小谷 あ!あの苦情が来たのって、ズッキーだったんだ!
鈴木 まあ僕ですけど、叫んではいないんですけど…みたいな。もうスミマセン、っていう(笑)まあそんなこともありつつ練習して、ちょっといい評価をもらえたんで、また頑張って練習しようかなと!
 
——今回で遠藤くんが卒業でしたが…
鈴木 最初はホント信じられなくて…今まではやっぱりゆーやんが軸になってたし、寂しいなっていうのもあったり…
足立 僕、遠藤さんって、ミュージカル始まる前から色々話したりしてたんですけど、ミュージカルの時と、普段遊んでる時ってやっぱり全然違うんですよ。稽古が終わって帰るときでも、やっぱりどこか越前リョーマの遠藤さんで。卒業してから、今でも遠藤さんと話したりするんですけど、なんかやっぱり別人っていうか…遠藤さん本人も、リョーマは自分とは全然違うキャラだから難しいって言ってたんですけど、やっぱり全然ちがう人なんだなって思って。無口で、クールで…っていう、自分とは全然違うキャラの越前リョーマをやり遂げて、遠藤さんがああいうコメントをしたってことはすごく印象に残ってるし、やっぱりすごいな、先輩だなって。憧れる人だなって思いましたね。
鈴木 ゆーやんは、稽古場にいるとやっぱり空気が違うんですよね。なんとなく締まるというか、集中が高まるというか。そういうゆーやんと一緒に出来たってことは、すごく良かったし、感謝の気持ちもありますね。
   
——ライブが終わってから、どう過ごしてましたか?
小谷 僕は、ライブが終わってから昼ドラをずっとやっておりまして、TBS『コスメの魔法2』というドラマに出させて頂いてます。
鈴木 僕やアダーチンは基本的にレッスンですね。演技の基礎レッスンだったり、ボイトレだったり、それから事務所のファンクラブイベントがあって、その練習をしたりとか。あと、僕らは青学(せいがく)メンバーで集まって。合宿的なものを…
小谷 すごかったですね、ノリが。もう男子校でした!みんな若いじゃないですか、勢いがすごかったですね。昼はテニスの練習をしてたんですけど、夜も元気だったし(笑)
鈴木 元気でしたねー(笑)
小谷 もうみんな半年以上付き合ってる仲なんで、気を使わないし、色々言い合ったりも出来るし。青学(せいがく)メンバー的には、以前より間違いなく結束が固まって、チームワークが出来たかな、と。
鈴木 みんなの想いの深さも再確認できたね。
小谷 語ってて、相葉くんなんか泣いてましたからね。「俺、不二がやりたいよ!」って。
鈴木 それを見てみんな、「あ〜、コイツ熱いんだな」って。
小谷 ちゃんと考えてるんだな、ってね。
鈴木 みんなのテニミュへの想いの強さが感じられて、すごく良かったなって感じましたね。
   
——鈴木くんは、青学(せいがく)のまとめ役として頑張っていると聞きましたが、いかがですか?
小谷 これまでずっと城田くんがまとめてくれてたんですけど、僕と荒木くんとズッキーは20代でみんなより年上でもあるし、これからは僕らがまとめていこうじゃないかって、3人でも話してたんです。その中でもズッキーは、大石副部長なんで!ズッキーの手が届かないところは俺がやるし、荒木っちがいるし、っていう形でやっていけたらいいなと思って。
鈴木 まとめ…られてはいないですけど(笑)
小谷 頑張ってますよ!
足立 そうですね、まあズッキーも小谷さんも、事件を起こすのはこの2人って言うか…
小谷 なになになに、何言ってんのアダーチン
足立 部屋で暴れ出すのもこの2人…
鈴木 ち…っがうよ!
小谷 ちょっと!おかしくない?
鈴木 コニー一人だろ?
小谷 オイ!違うだろ!
鈴木 俺じゃないよ!
足立 みんなを盛り上げようとして、盛り上げようとしてくれるのは嬉しいんですけど、あのー、暴れ始めるんですよ!
小谷 暴れてないよ!
足立 踊り始めたり…
   
——踊り始めたり…するんですか?(笑)
鈴木 いや、みんなですよ、みんな!
小谷 そうそう!
鈴木 きっかけとかはどこからも出てくるんで、青学(せいがく)メンバーは!アダーチンだって…
足立 え、俺?
小谷 俺らむしろ大人しい方だよね?だって相葉くんとか…
足立 あー、相葉くんはね(笑)
鈴木 相葉くんはね〜
小谷 部屋の中にロフトみたいなのがあったんですけど、そのロフトから、俺が寝てるベッドの上にイキナリ「飛びます飛びます」とか言って…
鈴木 イキナリですよ!基本的にうるさいのは、しろたんと相葉っちと、あと小谷くんですよ!
小谷 おま…!だからなんでそこ!
   
——小谷くんは、どんな踊りをするんですか…?
小谷 いや、踊んないですよ!
足立 基本的に●●●ですね。(※本人の希望により伏せております)
鈴木 ああ、●●●ね。
小谷 違いますよ!合宿では踊ってないじゃん!
足立 しかも、●●●のメドレーとかも全曲踊れるんですよ!
鈴木 ムービーも残ってるよ(笑)
小谷 この子たちとカラオケ行ったときに踊っただけで。
鈴木 まあ僕はどっちかって言うとまとめるってことにはこだわってなくて、みんなに色んなもの発信して、みんなの色んなものを受けたいって言うか。単純にコミュニケーションでみんなと繋がって、自然とまとまるって形がいいなと思って。そういう繋がりを大事にして、もっと深いところまで知っていって、チームワークが高まればいいかなって。でも、合宿ではホント、みんなテニスが上手くなったよね?
足立 みんなには、体が良くなったって言われてるんですけど。
小谷 きれいな筋肉がついてきてるよね。腹筋が割れてきたんですよ!
足立 はい、一応。
鈴木 テニスの練習して、みんな意識してるかどうかわからないですけど、アダーチンは前衛のボレーが上手いし、小谷くんはパワフルなショットだったりとか、役柄の特徴がすごく出てて、いいと思いますよ!僕もムーンボレー打ちますし!
   
——それでは、いよいよ氷帝公演ですが…
鈴木 今回は再スタートっていうか、シンを張ってた遠藤雄弥が卒業して、柳が戻ってきて、新青学(せいがく)の再スタートになる舞台で、しかも相手は強豪・氷帝学園!色々な意味で真価を問われる舞台になるんじゃないかな、と。
足立 僕は、山吹公演やドリームライブでは「自分の菊丸を作ろう!」って思っていて、自分と自分との戦いだったんですけど、今回の氷帝公演が決まった時、一番最初に「岳人には負けたくない!!」って思ったんですよね。
小谷 おお!!
鈴木 来たねー!
足立 誰がやろうと、岳人というキャラクターを演じる人には負けたくない!と思ったんですよ。でも実際、アクロバティックすごい上手いってことを聞いて…ちょっと…ね…
小谷 いやいや待て待て!そこで頑張る!でしょ?(笑)
足立 だから、もっとがんばろうと思いましたね。絶対負けないぞ、と!も〜、仲良くなんないぞ、と!
鈴木 んん?
小谷 そこまで?(笑)
足立 子供だな〜(笑)まあちょっと、攻撃的な感じでいこうかなと。
小谷 僕は、原作を読んでて氷帝学園のタカさんはホントカッコいいな〜と思ってたんですよね。もう氷帝戦をやれる、出れるっていうだけでホント幸せで、「ヤッタ!」っていうはしゃぎ系の喜びなんですよ。で、もうやるからには、さっきアダーチンが「岳人には負けない!」って言ってましたけど、俺も樺地には絶対負けないと思います!ホントにね、タカさんの良さが満載じゃないですか!あの対戦シーンはホントに、やれて嬉しいというか。
足立 僕、氷帝の時の菊丸の台詞好きなんですよ!菊丸のしゃべる言葉だったり、大石が出れなくなって、途中から俺が大石の代わりになんなきゃっていう時に出る言葉だったり、台詞がすごい好きなんで、今回はホント、台詞でみんなを泣かせたいなって思いますね。今回の目標は、台詞を中心にやっていきたいと思ってるんです。
鈴木 氷帝戦、ホントみんなドラマチックなんですよね。英二もちょっと大人っぽい一面を見せたりとか、タカさんも自分のプライドのために戦ったりだとか、色んな人間関係やバックグラウンドが見えたりして。山吹公演で、亜久津役のJURIくんが言ってたんですけど、原作ではもう負けるって決まってるじゃないですか、「でも、俺は絶対負けないってつもりでやってるから」って。その言葉の意味を、改めて感じてますね。
足立 演技では、先のことが見えてないわけだからね。
小谷 今回は俺たち、初めて先輩として入るわけだしね。
鈴木 今回はもう、全員が"俺が一番だ"って気持ちでやってもいいなって思います。
足立 そうだね。あの〜、青学(せいがく)っていっつも、どこの現場に行っても「仲良すぎ」って言われるんですよ。そういう面がでないように、稽古場に入ったら、先輩だったりライバルだったりっていう、それぞれの関係をやっぱり1から見直していかないと、って思いますね。もちろんみんな誰にも負けるつもりはないだろうし、キャストひとりひとりがもうガチンコで作っていかないと!
   
——それでは最後に、HPをご覧になっている方にひとこと!
鈴木 期待してください!今回は僕の中では、"自信を持って、今までで最高の舞台にする!"っていう気持ちなので。僕的には今回、大石が怪我をして、英二と桃城との3人の関係性、そこでまたひとつ、大石の魅力をみんなに伝えられたらなと思いますね。
足立 僕は菊丸っていう役を、山吹公演とドリームライブで、自分なりに変えて演じたんですよ。またもう一度原作を読み直した結果で、また1から作って、新しい発見をして、それを取り入れた菊丸をやれればいいなって思いますね。ライブの時も、「良くなったね」とか「山吹公演とは全く違う菊丸だったね」って評価もいただいたんで、自分的な目標としては、"足立の菊丸"っていうんじゃなくて、菊丸はいろいろ変わるぞ!と。
小谷 今回はホント氷帝戦ということで、僕らにとって勝負だと思うんですよね。ひとりひとり、ホントに気合が入ってます。青学(せいがく)もこれだけ頑張ってるし、氷帝もあれだけカッコいい人たちが入ってるんで、絶対面白い作品になる!って自信があるんで、ホントにいい作品に出来るように、頑張りたいと思います!
 © 許斐剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト © 許斐剛/集英社・マーベラス音楽出版・ネルケプランニング
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