ローグは幼少の頃に孤児院に預けられました。
生きていくためには働く必要があり、やがて彼女は、メイドとして働くことになりました。

そのお屋敷には、一見幸せそうな家族が住んでいました。
自身の家族に、あまり良い思い出がないからか、彼女は複雑な想いをいだいていました。

しかしある時、お屋敷の主人が、一人息子を虐めているところに出くわしたのでした。
幸せそうだと思った家族の姿は、まやかしだったのでしょうか…。
我慢できなくなった彼女は、気づけば主人に詰め寄り、怒りをぶつけていました。

その後は、職場を転々としました。
最初の家のように、ひどいことをする主人に会うこともありました。
いつからか、「どうしてそんなひどいことをするのか」を聞いてみたいと思うようになりました。
でも、言葉のない世界でそれを聞くことは叶いません。

そしてローグは、何かに導かれるように大結晶の元へとたどり着いたのです。