イッキとリカのATを賭けたバトルは、時間とともにリカの足首に負担をかけていった。風雨の中、ATもレガリアも持たずに人間の限界ギリギリの動きで攻撃するリカと、無用とも思えるアタックを繰り返す気合いっぱいのイッキ。力の差は歴然としていた。
戦いの中で、自分に少しでも勇気があれば・・・。荊の鎖で空を繋ぎとめておく事が出来ていれば、車椅子に空は乗る事は無かったとリカは後悔する。そして、ATを始めて2ヶ月たらずの新人・イッキにリカは敗れた。イッキの勇気が、頑なに自分の殻に閉じこもっていたリカの心を開放したのだった。
翌日、野山野家にいつもの賑やかな団欒が戻っていた。イッキはATを許され、本格的にチーム小烏丸の練習を始める。しかし、不穏な空気が東中の周りに漂ってきていた。新たな敵の出現なのか!? |