Q. |
いよいよ中学生編に突入ですが、中学生になった役の印象は? また、実際に演じてみていかがでしたか?
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A. |
(豊永氏): |
カペタくんは、小さい時からすでに親孝行で、物事をしっかり考える子だなって思っていましたが、中学生になるとさらに大人になった気がします。周囲への気の使い方とか「本当に中学2年生?」って感じですよね。本当にすごく立派な青年へと成長していて、それが印象的でした。
実はカペタくんと僕は共通点がすごく多いんです。カペタくんは片親ですが、僕も母親しかいないし、金銭的にも恵まれていなかったので(笑)だからすごく共感出来る部分があるんです。例えば、自分が「好き」と思うことに対する執念ですね。僕も、こういうお仕事をやらせていただいて、好きなことを一心不乱にやり続けるということがどれだけ大変か、迷惑を掛けてしまっても支えてくれる人達がいかに大切か、そういうことがすごく共感できて、ぶっちゃけ演じながら3回くらい泣きそうになりまして、「こりゃ、ヤバイ。感情移入しすぎちゃう」って状態に一時期陥りまして・・・。今は客観的に見てお芝居をするように心掛けています。「カペタ」は、思い遣りであったり、優しさであったり、そういうものを感じさせてくれる作品ですよね。 |
Q. |
「演じていて泣きそうになったシーン」とは具体的にどのシーンですか? |
A. |
(豊永氏): |
源奈臣という、カペタのライバル的存在がいるんですが、その子の存在によって、自分が今迄皆に支えられながら積み上げてきた自信みたいなものが崩れてしまうんですよね。その時、カペタくんの悔しいという気持ちが溢れてきて、自分で演じながら泣きそうでした。あと、15話のAパートで、お父さんが仕事で疲れて帰ってきたときなんですけど、その時カペタくんは御飯を作っていて、で、そのうちにお父さんが眠ってしまうんです。カペタくんは「しょうがないな〜親父は」って、微笑ましくも毛布を掛けてあげるんですけど、そのシーンを見た時に「おとうちゃん!!」って(笑)。ちょっとウルッ(涙)ってきちゃいました。 |
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(菊地氏): |
最初オーディションを受けた時には、小さい茂波ちゃんと中学生になってからの茂波ちゃんの両方をやらせていただいたんです。小さい茂波ちゃんの方は、自分的にすごく馴染んでいたのですが、大人になってからの茂波ちゃんは、背も高くてナイスバディで、「ちょっと大人っぽく演じないといけないかな?」って思ってたんですけど、実際に現場に入って演じたら“まんま自分”って感じになってしまって(笑)でも監督はOKって言ってくださったんで、等身大のままやっていこうかなって思ってます。茂波ちゃんは女の子特有の敏感さを持っているけど、一方ですごく鈍感だったり、すごくリアルな女の子だなって思っているので、演じ易いです。私自身もよく「おっとり見えるね」とか「女の子っぽいね」と言われるけど、実は男っぽい部分もあるし、言葉遣いも悪かったりして「リアルな女の子」だなって思うので、共感出来る部分もありますね。 |
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(喜安氏): |
信のことをすごいなって思うのは、素晴らしい親友・素晴らしい人に出会った時、その人の“すごさ”をとても素直に認めることが出来るんです。俺はそんなに素直に認められないから。たぶんそういう人に出会った時「俺だって」って思っちゃう。だから、そういう信の気持ちは、自分とはちょっと違うなって思います。でも、そういう信の懐の深さみたいなものを今後理解していけるとしたら、僕にとってすごく幸運なキャラクターとの出会いだと思います。今迄演じたことのないタイプの役ですが、実際演じてみて、信のことを知れば知るほど、例えば信はカペタに気を使って隠し事をしたりなんかして、「単純なキャラクターじゃないな」って。周りで騒いでいるだけのガヤじゃない、そんな簡単な役割じゃないんだって改めて気付いて、信を演じるのがさらに楽しくなりました。
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Q. |
監督に質問です。今回中学生編になって、メンバーが一新しましたが、中学生メンバーに対して何を望みますか? |
A. |
(三沢監督): |
今、皆さんの取材に対する答えを色々と聞かせていただいて、改めて「中学生になったキャラクターを演じられるのはこのメンバーだな」って確信しました。このまま一緒にやらせていただければ最後迄大丈夫だと思っています。 |
Q. |
皆さんはレーシングカートを御存じでしたか?また、実際に乗られたことはありますか? |
A. |
(豊永氏): |
レーシングカート自体は、深夜のテレビ番組とかで見て知ってはいましたが、実際に乗ったのは、5・6歳の時に乗った遊園地のゴーカートくらいでしょうか。でも、興味はすごくあります。車も好きですし、なにげに負けず嫌いだったりするんで、“競争”となると、「絶対勝つ!絶対負けない!」ってくらい凝ってしまうと思います。今回カペタくんをやらせていただいて、闘争心や競争心というか、「絶対負けない」っていう気持ちを前面に出すお芝居をさせていただいて、すごく幸せです。 |
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(菊地氏): |
私は去年、実際に乗りました。「カペタ」という作品に出会う前でしたが、知り合いに勧められて、4人くらいでコートを貸し切って走ろうということで、メンバー集めで呼ばれました。でも、私、当日にスカートを履いて行っちゃって、「スカートを履いている人は乗れません」って言われてしまったんです。なんとか知り合いから服を借りて、乗せていただいたんですけど、いざ乗ったら、今度は背が小さくてカートに足が届かない(笑)そこで、カペタが子供の頃に付けてたじゃないですか。金具を。あれを付けてもらって“カペタ仕様”で乗りました。カートは難しくて、自分ではすっごく早く走っているつもりなんだけど、まわりから見ればかなりのノロノロ運転。体感速度がすごいんです。地面すれすれで走っているんで遠心力もすごい!でも気持ち良かったです。
自分が実際にやって面白かったと思ったカートで、こういう作品がやれるってことがすごく不思議です。 |
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(喜安氏): |
カートという存在は知っていたけど、乗ったことはないです。 |
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(菊地氏): |
今度乗りに行こうよ。葉山に。 |
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(喜安氏): |
乗せて下さい(笑)。普通の車ですら随分乗っていない僕ですけど、「乗ったらなんか変わるかな、俺」みたいな(笑)。是非とも機会を作ってください。 |
Q. |
では、お互いのキャラクターの印象は? |
A. |
(菊地氏): |
二人とも私のこと好きなんでしょ。 |
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(豊永氏): |
あの、すいません。すごく誤解を招く発言なんで(笑) |
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(菊地氏): |
茂波ちゃんのこと好きなんでしょ? |
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(喜安氏): |
どうなんでしょう? |
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(菊地氏): |
信は絶対茂波ちゃんが好きなんですよ。カペタは実際気付いていないけど、実は好きなの。 |
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(豊永氏): |
何、その「私が一番よ!」みたいな(笑) |
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(菊地氏): |
私は原作を読んでいる時に、読者目線で読むじゃないですか。その時も「カペタのヤロー、好きなくせに!」って思いながら読むんですよね。そういうこと。 |
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(喜安氏): |
「そういうこと」って言われても(笑) |
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(豊永氏): |
じゃあ、茂波は誰が好きなの? |
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(菊地氏): |
茂波は誰も好きじゃない。 |
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(豊永氏): |
なんだよ! |
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(菊地氏): |
茂波は茂雄さんが好き。茂波は鈍感なの「●●は××が好きなんじゃない!?」って言うタイプなんだけど、自分のことは何も分かっていない。 |
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(豊永氏): |
茂波も信も皆そうだと思うけど、カペタってすごく引っ込み思案っていうか恥ずかしがり屋だと思う。茂波と信のこともすごく信じていて、感謝しているけど、その感謝の気持ちをうまく言えないでいる。だから、レースに勝って結果を残すことでその気持ちを伝えようと思っているんじゃないかな。 |
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(菊地氏): |
大事な話をする時には、「茂波向こう行ってて」っていうくらい、カペタは信のこと信用しているよね。で、後から信が茂波にフォローを入れたりね(笑) |
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(喜安氏): |
連携プレーだよね。 |
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(豊永氏): |
仲が良いコンビだよね。 |
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(喜安氏): |
僕は、お互いのキャラクターの印象っていうより、僕以外の二人の役者さんに関してだけど、二人とも若くて、子供時代から青年のキャラクターになっていくところとか「なんてナチュラルに演じるんだろう」って羨ましく思ったりします。僕もまだまだ後輩気分でいたいけど、なかなかそうもいかせてくれないので、頑張っています。キャラクターに関しては、茂波は子供時代とくらべると、随分綺麗になったなって思いました。カペタも落ち着いた若者になったし。中学生だからまだ子供のはずなのに、なんか「大人」ですよね。 |
Q. |
では最後に、視聴者の皆様へメッセージをお願い致します。 |
A. |
(豊永氏): |
「カペタ」は単純そうに見えて、全然単純ではないです。一見するとただの「レースもの」としてまとめられがちだけど、この作品は、人間の感情の交わしあい、気持ちの交わしあいが凄く重要なんです。この素晴らしいストーリーをより良くするために、キャラクターに命を吹き込んでいきたい。僕も頑張りますので。皆さんもこれからさらに楽しんでいってくれたらいいな。 |
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(菊地氏): |
カペタも信も14歳にしてはすごく大人っぽくてしっかりしていますよね。その中で、茂波は良い意味で五月蝿く、子供らしさを出していきたいと思っています。自分らしく無理をせずに、等身大の自分でやっていきたいと思いますので、宜しくお願いします。 |
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(喜安氏): |
信は、カペタを応援することで、色んな楽しい事や辛いことを経験して、悩んだりもすると思うんです。そういうことを通して、レースに関わる“想いの一端”を表現出来ればいいなと思っています。子供から青年になり、皆これからさらに成長していくだろうと思いますので、是非見守ってあげてください。
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