僕はもともとからゲーム業界にいたんじゃなくって、結構後からなんですよ。当時はそれほどゲームに関しての知識があった訳でもなく、ここに入ってからいろいろと知る様になったんです。で、確かセガサターン版の「ルナ ザ・シルバースター」の時かな、スタッフとして実際に見る様になって、それから逆に前のMEGA-CD版を知っていったんだと思います。

秋葉原という場所として、当時からキャラクター関係の商品が強かった事もあり、キャラクター性が強かった本作はお客様にも人気がありましたね。どちらかというと新規購入者ではなく、MEGA-CD版も遊んでいたうえで移植版を購入するような方が多かった印象があります。

それと、後に店舗2階の方でルナのグッズも取り扱うギルドショップ（現在は設置されていません）というのを設けたんですが、その頃から女性層が増えてきたのも非常に特徴的でしたね。PlayStationという間口の広いゲーム機に移植されたという事で、ライトユーザーへのキャラクターの認知度や興味が高まった事が大きな理由だと思うんですけど。

当店ではその頃から予約特典としてイラスト入りのテレホンカードを付けていたんですが、それを目当てに来店されていた方も多くいらっしゃっていて、正直言うと、このキャラクターでなかったらヒット作と呼ばれるまで売れなかった可能性もあったんじゃないかと思うんですよ。もちろん実際に遊ぶうえでも、特にRPGというジャンルは感情移入するために、キャラクターが確立されている事は必須なのですが。

そういった点から考えれば、キャラクターの人気が安定しているシリーズだと思いますね。

今までのルナシリーズの経緯を知っているので、随分間をあけて出たなと思いましたね。ニンテンドーDS用というのも意外でした。また、やっぱりシリーズ通して売れていた作品であったので、ルナと聞いて過去の作品とかもすぐに頭に思い浮かびましたよ。

実際、見えない作品というか内容が想像出来ない作品ではなかったし、キャラクターが立っている作品は当店では人気があるので、ウチ向きのタイトルだとも言えますね。当店では全てのタイトルで予約を受け付けている訳ではないのですが、本作に関してはテレホンカードを付けて予約を行いまして、それに対する反響も上々です。

RPGというジャンルである以上ストーリーが重要なので、エンディングまでプレイしないと全体像としての判断は正直しづらいです。（笑）

また、発売初期にはDSの機能をうまく使えていないタイトルが多々あったのですが、そういった意味ではDS用の作品らしさは出ているのではないかと思います。ただ、十字キーとボタンでオーソドックスに遊ぶ事も出来たので、従来のゲームスタイルで遊び慣れている人にはその方が馴染みやすいかもしれませんね。

あと、グラフィックについてですが、RPGに関していえば、僕は元々3Dではない方がいいと思っているんですよ。2Dの小さいキャラクターが、表情というかアクションをしながらちょこまかと動き回る方が好きなので、僕的には本作の様なグラフィックの方がライトユーザーにも親しみやすいのかなって感じがしましたね。

当店は秋葉原のほぼ真ん中に位置する店舗で、1階はコンシューマ作品、2階は3年ほど前からボーイズゲーム・乙女ゲームの作品を中心に展開しています。そういった構成もあってか、男女比率も大体6：4と、女性のお客様が多いのも特長ですね。なお、海外輸入商品を中心とした店舗や同人誌を取り扱う店舗もあり、ニーズにあわせた独自の展開も行っているところが他店とは異なるのではないかと思います。

それと、当店で心掛けている点といえば、やはりサービスに尽きると思います。お店である以上、親しみを持っていただけるような接客態度はもちろんのこと、オリジナルの予約特典も当店でご購入いただいた方へのサービスと考えています。その為、最近はコレクターの方が多い関係上、テレホンカードが中心になりがちですが、予約特典に関してはどんなものが喜んでもらえるだろうかと常に検討していますね。

また何より、お客様には気持ちよくお買い物いただいて、次回にも来てもらえることが一番と考えています。今回の「ルナ -ジェネシス-」でも、購入特典（※）をつけて販売展開をしておりますので、是非本作をご購入の際はお立ち寄り下さい。
※現在、購入特典は数量限定となっており、規定数に達し次第、終了とさせていただきます。ご了承下さい。