主題歌は
「神はサイコロを振らない」による
書き下ろしの新曲「Division」
神はサイコロを振らない
ボーカル柳田周作、ギター吉田喜一、ベース桐木岳貢、ドラム黒川亮介からなるロックバンド。2020年「夜永唄」がバイラルヒットし、7月に1st Digital SG「泡沫花火」でメジャーシーンへ進出。その後もTikTok CMソングや、ドラマ・アニメの主題歌担当や、コラボレーション楽曲などのリリースで話題を集め続け、2023年9月27日には、2nd Full Album「心海」のリリースが決定、10月からは全国ホールツアーの開催も決定している。
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神はサイコロを振らない
「Division」インタビュー
― まずは今回、『FREDERICA(フレデリカ)』主題歌のオファーをもらった心境から教えてください。
柳田周作: 夢が一つ叶った気分です。 というのも、僕は小学校六年生の時に誕生日プレゼントでとあるJRPGを買ってもらい、それを夢中でやりながら「命の大切さ」について考えさせられたことがあって。 小学生にはなかなかディープなストーリーで道徳の教科書くらいの影響があったんですけど、本格的なアニメーションがついたオープニング主題歌が大好きで、無限に見ていた記憶があって(笑)。 なので、あの頃の自分に会いに行って「いつか自分もこんなかっこいい映像付きの主題歌を歌わせてもらえるんだぜ!」と教えてあげたい気分ですね。
吉田喜一: 自分も同じシリーズをプレイしてきて、柳田と同じようにオープニングのアニメーションを毎回楽しみにしていました。 ストーリーとの親和性にも興奮したし、その部分を自分たちだったらどう表現するか、オファーをいただいた瞬間から考え始めていました。
― 曲を作るにあたり、どんなことを歌おうと思いましたか?
柳田: やはり『FREDERICA(フレデリカ)』のテーマである「言葉」に着目しました。 物語は王によって言葉を奪われてしまった人たちが住む、とある王国を舞台に繰り広げられるファンタジーですが、現実社会も言葉が人を救うこともあれば、人を殺めてしまうこともあると思うんです。 特にSNSは、毎日のように誰かが誰かを攻撃したり、傷つけ合ったりしていて、今の若い子たちにとってはその世界がデフォルトになってしまっている。 僕らは言葉が自由に使える世界に住んでいて、せっかくなら人を喜ばせたり救ったり、幸せな気持ちになってもらいたい。 そんな思いを曲に込めました。
― 楽曲制作で印象に残っているところ、こだわった部分を教えてください。
柳田: モチーフはダブルのギターアルペジオ。 絡み合うイントロのギターフレーズが思い浮かんだところから、この曲の制作は始まりました。 神サイは、曲によっては生楽器以外の音も積極的に使用するバンドなのですが、ここではあえて4人で紡ぎ出すフレーズのみで成立するアレンジを意識しました。
黒川亮介: メンバーと話し合い、ドライブ感たっぷりのベースフレーズがより活きるようにドラムはどっしりとしたイメージで叩きました。
桐木岳貢: ベースはちょっと食い気味に弾いてみんなを引っ張るイメージでした。 結構フレージングで遊んでいるところもあるので、個人的にも弾いていて楽しい曲に仕上がりましたね。
吉田: 後半に出てくる〈喜と哀楽のトライデント〉という歌詞が、個人的にはすごく好きです。 アルバム『心海』で表現している喜怒哀楽の中で、この曲は「怒」の要素を担っているのですが、「怒り」というよりは「憤り」や「問題提起」に近いというか。 聴く人への問いかけが、このフレーズに集約されている気がします。
― 出来上がった楽曲が、ゲームの中で流れた時にどう思いましたか?
柳田: こんなふうにシンプルに感動したのはいつぶりだろう……って思いました。 いま吉田が言った大サビの部分で僕は、登場人物の武器や職業を歌詞に詰め込んでいるんですけど、それに合わせた映像をアニメの制作チームが後から追加してくださっていて。 そういうクリエイティブなやりとりができて本当に嬉しかったです。
― これから『FREDERICA(フレデリカ)』をプレイしたいと思っている読者にメッセージをお願いします。
柳田: 言葉の大切さが問われているこの時代に、こういうテーマのゲーム制作に神サイとして携われたことを誇りに思います。 日本だけでなく、世界中の老若男女が遊べるゲームだと思うので、1人でも多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。
吉田: 幼少期の頃、僕らが体験したオープニング映像の衝撃は、今も鮮明に覚えているんですよね。 僕らのオープニング映像を見た方たちが、同じように興奮してくれたら本当に光栄です。
桐木: ストーリーも深くて面白そうだったし、1本の映画として楽しめそうな感じがするので僕も早くプレイしたいです。
黒川: プレイをして、もしこの「Division」という曲を少しでも気に入ってくださったら、是非僕らのライブを観にきて欲しいです。ゲームで一緒に盛り上がり、ライブでもさらに盛り上がりましょう!