GAMES WITHOUT BORDERS!/ゲームに国境はない/プロデューサー ルイ・ラマール インタビュー
—「ワールドゲームパレード」シリーズ立ち上げのきっかけは?
いま日本では、フルHDの普及もあって、とにかくリアルなCGで遊ぶ海外のゲームがとても流行ってますよね。かくいう僕も、FPS(一人称視点のシューティングゲーム)なんかが大好きで、よく徹夜して遊んでます(笑)。数年前にくらべて、いわゆる洋ゲーが広く市民権を得て、認知されてると思います。
でもその一方で、「洋ゲー」というくくりで見た目の情報量の多さやとっつきにくそうな操作に敷居の高さを感じて、食わず嫌いで敬遠しているユーザーも多いと思いんじゃないかって、ずっと気にはなってたんです。
そんな中、海外で開かれたあるゲームのカンファレンスで目にとまったのが『ゾンビインワンダーランド』(原題『ZOMBIE PANIC IN WONDERLAND』)でした。
一見したところキャラクターは日本的なアニメ系のキャラだったし、舞台もどこか和風で。ちょうどその頃マーベラスは『朧村正』を出していたので、何か雰囲気が似てるな〜って、半分冷やかしで見てたんですね(笑)。そしたら可愛いキャラクターがゾンビ相手に武器をガンガンぷっぱなして、敵ごと街一帯をみるみる焼け野原にして…、それもなかなかシュールなんですけど、独特なBGMに耳を澄ましたら「ももたろさーん、ももたろさーん」って歌ってるんですね(笑)。なんだこりゃ!? って軽くパニックになっちゃいました。
話を聞いてみたら、このゲームを作ったAKAONIという開発スタジオはスペインの小さなデベロッパーなんですけど、スタッフがとにかく日本が大好きで、その思いがゲームに込められているのが、すごく伝わってきて。
けっして大作ではないけれど、そういう思いがこもったゲームって、絶対何か心に届くキラキラしたものがあると思うんです。そんな風に作られてるゲームもあるって、すごく嬉しくなって。ぜひ日本でも発売したいって思って、すぐ交渉をしました。
そうして、こんな風にゲーム好きな人たちが作ったゲームたちを集めたら素敵だなって思って、今回の「ワールドゲームパレード」の構想が生まれたんです。
— どういう基準でセレクトを?
やっぱり、人が遊んでいる姿を見て「自分もやってみたい!」と思えるゲームですね。ちょっとやってみる?って聞かれて「自分はいいよ」って言う人ってじつはすごく多いと思うんですけど、そういうのってちょっと悲しいじゃないですか(笑)。だからそういう人たちが「自分にもできそう」「やってみたい、代わって」って思ってもらって、一緒に遊べるゲーム、というのをコンセプトにしました。
『ゾンビインワンダーランド』は、独特のシュールな和風世界のわびさび(?)があって、とにかく撃ちまくって楽しい、しかも2人プレイで協力もできる。
『ビットマン』は、とにかく人に見せて反応を見たくなるジョークゲーム。ゲームの進化の歴史と共に、おやじゲーマーの方は、子供の頃の楽しかった思い出がきっとよみがえる、不思議なゲームです。作ったスタッフのゲーム愛が全編にあふれてます。
『らくがき』は、横スクロールアクションなんですけど、ゲームの進め方が人によって本当にいろいろ変わるゲームです。パズルみたいなところもあるんですけど、ペン1本で乗り換える「発想の楽しさ」がポイントですね。
『かたむき』は見てのとおりなんですが(笑)、これは、大勢でバランスWiiボードで遊ぶとほんとうに盛り上がります。ルールもシンプルだから、説明不要ですし。
海外のゲームというとアメリカばかり思い浮かぶと思いますが、今回はぜんぶヨーロッパからのラインナップが揃いました。
— ユーザーにひとこと
開発したスタッフの方に話を聞くと、みんな本当にゲームが大好きで、日本のゲームのことにくわしいことにも驚かされます。みんな、自分たちの作ったゲームが日本で発売されることにとても感激しています。これからこの公式サイトでも、彼らからのメッセージをお届けする予定ですので、楽しみにしていてください。
今回配信するタイトルは各500〜800Wiiポイントで、気軽に手にとってもらえる価格を設定しました。どれか1本でも興味を持っていただけたら、ぜひダウンロードしてみてください。そして気に入ったら、ぜひ他のタイトルもよろしくお願いします(笑)
それから海外でWiiウェアのゲームを作っていて日本でも出してみたい、という開発会社のみなさんもぜひ僕まで連絡を(笑)。