INTRODUCTION
あらすじ
自転車ロードレースに挑む者なら誰もが夢見る真夏のインターハイ。
その総合優勝が決定する「3日目」がついにやってきた。
ひょんなことから千葉総北高校・自転車競技部に入部したオタク少年の小野田坂道は、初心者ながら類稀なる才能を発揮し、仲間と一緒にこの最終日まで残っている。
小野田を自転車ロードレースに誘った同級生の今泉俊輔や鳴子章吉、彼らを優しく時に厳しく導く3人の先輩たち──
そしてここまでの2日間、互いにしのぎをけずり闘い合ってきた王者箱根学園、京都伏見高校など、ライバル校の選手たちも皆、気合十分で3日目のスタートに臨む。
だが、2日間の激闘による疲労とダメージは、確実に各校チーム皆の脚に蓄積していた。
そんな中、これまでまったく存在の影を見せなかったダークホース・呉南工業高校が、レーススタート直前から不気味な動きを見せ始める。はたして、小野田たちは最後まで走り切ることができるのか?そして総合優勝のゴールラインに最初にたどり着くのは誰なのか?
波乱必至の、灼熱の最終日が今、幕を開ける──!
「弱虫ペダル」とは
2008年より『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて大好評連載中の、渡辺航が描く作品。ロードレースという自転車競技を題材にし、男女問わず漫画ファン、自転車愛好家など、多くの人から支持され、コミックス累計発行部数3,000万部を突破した、スポーツ少年漫画である。
孤独なアニメオタク少年の小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイを目指し、その中でライバル校である王者・箱根学園(ハコガク)や京都伏見高校らのメンバーと切磋琢磨しながら成長していく物語。
2013年10月にTVアニメ化され、2014年10月に第2期、2017年1月に第3期、2018年1月に第4期を放送。
2015年8月には劇場版アニメが公開。2016年8月に放送した実写ドラマも好評を博し、2017年8月には「Season2」を放送。2020年8月には実写映画を公開した。
2022年10月にはTVアニメシリーズ第5期となる『弱虫ペダル LIMIT BREAK』を放送。
そして2024年3月には原作漫画の15周年突破を記念して「超!弱虫ペダル展」を開催!
舞台『弱虫ペダル』とは
肉体による表現にこだわる演出家 西田シャトナーが生み出した“パズルライドシステム”という表現技法で、舞台化不可能と言われていたロードレースを舞台上で表現し、演劇業界に新たな金字塔を打ち立てた。
一本のハンドルと俳優によるマイムで舞台上に圧倒的リアリティと熱量のある自転車レースを出現させる演出方法は、演劇界の革命的手法と各方面から賞賛された。
舞台で幅広く活躍する躍進的な実力派俳優たちはロードレースを表現するため、舞台上を縦横無尽に全力で疾走する。
体力の限界に挑む彼らの本気の走りと汗による「熱気」は観る者の心を「熱く」させ、多くの観客を感動させている。
2022年の10周年には、脚本を西田シャトナー、演出にはこれまで手嶋純太を演じてきた鯨井康介を迎え新シリーズがスタートした。
———そして2024年8月、舞台『弱虫ペダル』Over the sweat and tearsがシリーズ最終公演となります。
ここまで12年間走り続けたペダステ最後のレースを、血の一滴まで振り絞る最後の走りを、ぜひご期待ください。