例年よりも暑さの訪れの早い今年の初夏は、
昼にはセミの、夕暮れにはひぐらしの合唱を楽しませてくれる。
ここは、都会から遠く離れた山奥にある寒村、雛見沢村。
人口2千人にも満たないこの村で、それは毎年起こる。
毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。
陰謀か、偶然か、それとも祟りなのか?
そして、今年もまた、6月がやってくる…。
僕達は今日も部活が、忙しい。
今日のテーマは、麻雀。
いつものとおり、ルールなんかめちゃくちゃ。
それでも、みんなといるこの時間を僕は大切にしたいと思う。
もうすぐ、つかの間の幕間が終わる。
惨劇の開始の知らせるベルのように、ひぐらしが鳴き始める。
惨劇は、繰り返されてしまうのか?
惨劇に、屈するしかないのか?