ダンスが大好きな斑鳩隼人(中河内雅貴)は、アルコール依存症により更生施設に入っている、かつてミュージカル女優だった母・雪乃(根岸季衣)から遠ざかるかのように一人暮らしをしている。ある日、隼人は、学生時代の先輩で、ストリートダンスを一緒に踊っていた須藤数馬(進藤学)の頼みで、キャバクラ嬢スカウトの仕事を手伝っていたが、数馬を探していた男たちに追われて、ある劇場に逃げ込む。そこで隼人の目に飛びこんできたのは・・・。
一方、結城巧(古川雄大)は、大学教授でピアニストの父・尚也(五代高之)と、優しい母、かわいい妹という、愛情たっぷりの家庭で暮らす高校生。父からはヴァイオリンでの音大進学に期待をかけられているが、同時に習っているバレエにも未練がある。
ある日、巧は父親の書斎で古いチラシをみつける。その内容はクラシック一辺倒の厳格なピアニストの父が、ダンサーとジャズでコラボレーションしたパフォーマンスだった。
興味を抱いた巧が、劇場に赴き目にしたものは・・・。
隼人と巧・・・、それぞれ違う環境で過ごす二人が、その瞬間、同じダンスパフォーマンスに魅了されたのだった。
次の日、2人はオーディションを受ける。周りの人のダンスを意識しつつ、激しく踊る隼人。
バレエのステップを自分なりにアレンジして踊る巧。
全く違うダンスを披露した2人は見出され、ライバルとしてステージの本番を目指すことになるが、それぞれの環境はそう簡単には2人の夢を許してはくれなかった。
失敗・・・、挫折・・・、生きてきた環境も性格も違い、お互いに相容れることのなかった2人は、ある日、驚愕の事実を目の当たりにする・・・・。