物語

幕末、文久三年。
連絡の途絶えた父を捜すため京を訪れた少女・雪村千鶴が遭遇したのは
血に飢えた異形の者――【羅刹】と、それを切り伏せる新選組の隊士だった。
奇なる縁により、父を捜すために新選組と行動を共にすることになる千鶴。
父を捜すうちに千鶴と新選組の前に現れる、自らを”鬼”と名乗る謎の剣士たち。

千鶴が屯所での生活に慣れ始めたころ、
新選組の巡察に同行していた千鶴は、京の市中で正義感の強い青年・相馬主計と出会う。
所持していた【羅刹】の錦絵をきっかけに、新選組と関わることとなった相馬は、
隊士らの志に触れるうち、自らの「武士とは何か」という答えを見つけるため、
新選組への入隊を決意する。

局長付小姓として新選組に加わった相馬は、千鶴にとって初めての後輩隊士として、
共に激動の時代を歩んでいくこととなるのであった。

ミュージカル『薄桜鬼』とは

シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作としたミュージカル。
ミュージカル『薄桜鬼』=通称「薄ミュ」と呼ばれる。
2012年GWにサンシャイン劇場にて第一弾を上演し、若手実力派俳優陣の熱い演技と、
原作を忠実に再現した熱く切ない物語に多くの賞賛が寄せられた。
幕末の動乱の時代を生きた新選組とミュージカルという取り合わせが好評を呼び、
特に「殺陣×ダンス×歌」で新選組を表現するという斬新な演出で観客を魅了した。
これまで、2012年GWの第一弾「斎藤 一 篇」を皮切りに本公演の他、
ライブコンサート形式の「HAKU-MYU LIVE」を開催、
2018年には演出に西田大輔氏を迎えた、ミュージカル『薄桜鬼 志譚』として
「志譚 土方歳三 篇」「志譚 風間千景 篇」を上演。
そして『薄桜鬼 真改』を原作とした、新たなる「薄ミュ」として、
ミュージカル『薄桜鬼 真改』をスタートさせる。