第13章 『希望の箱』

ついに聖霊祭が始まった。
華やかな祭典に酔いしれる天使たちだったが、急転直下、不吉な影が襲い掛かる。
美しい天界を切り裂いた魔物たちの正体は…。
天界を守るのは、六聖獣しかいない...!

第12章 『暗黒の聖霊祭』

全知全能の神、ゼウス。
すべての天使の頂点に立つ六聖獣。
何が正義なのか。
何を信じればいいのか。
天使たちは、いま、立ち向かう。

第11章 『粛清』

天使たちが何よりも楽しみにしている聖霊祭が近づいてきた。
その裏で、不穏な影が忍び寄っていることに、天界の住人は気付いていない。
六聖獣以外には、誰も。
信じるものは、どこにあるのか。

第10章 『闇よりの使者』

カムイ討伐に自責の念を感じるユダは、同士たちの励ましと
信頼の絆に支えられてどうにか自分を取り戻す。
そうしてときは流れ、聖霊祭の季節が巡ってくるのだった。
そして、邪悪なるものが忍び寄る...。

第9章 『討伐』

六聖獣は、地上の動物を統べる者であるはず。
自由を求める金狼のカムイと彼の率いるオオカミ族を倒すことに疑念が生じる。
しかし、ゼウスの命令に逆らうことは、許されない。
闘うことは、正しいことなのか...。

第8章 『金狼の聖地』

己の強大な力を誇示したがるゼウス。
忠誠と敬愛を示す者だけを寵愛し、自分に従わぬ者を決して許さない。
ただ、それが、自由を求めているだけであったとしても。
六聖獣として、何をするべきなのか...。

第7章 『楽園に堕ちる影』

ルシファーが指し示したものを捜し求めた先で、天使たちは名も無き小さな村にたどり着く。
そこで出会った人物の正体は?
そして、村に隠された忌まわしき過去とは?
真の楽園はいったい...。

第6章 『天使と悪魔』

月の見えない夜に徘徊する魔物を、手分けをして追いかける六聖獣。
そのとき、光の天使は闇の世界を支配する魔王と出会う。
絡み付く誘惑の魔の手から、天使は逃れられるのか。
真実はどこに...!?

第5章 『下界・妖樹伝説』

ゼウスによって六聖獣の冠を戴いた天使たち。
6人に下された最初の命は、下界に災いをもたらしている妖樹を打ち滅ぼすことだった。
そして、地上に降り立った天使たちが見たものは...。
まだ知らないことが、多すぎる。

第4章 『六聖獣誕生』

朝を迎え、天使たちは歩き出す。
聖なる頂......試練の山へと。
ぬぐいきれない思いを抱えながら、天使たちは、まだ見ぬ困難に立ち向かう。
そこに待つのは出会い、別れ、友情、そして愛。
果たして彼らを待ち受ける運命とは?
運命の歯車が回り始める。

第3章 『暗黒の森』

六聖獣を選ぶ祝福の日は、目前に迫っていた。
天使たちの胸に去来する、さまざまな想い。
天使であっても、時には迷い、自分の心の弱さに負けそうになる。
心に闇を抱えた者が見てしまう、その場所とは...。
天界が美しいだけの場所とは、限らない。

第2章 『天使たちの明暗』

ついに明らかになる六聖獣候補の名。
選ぶ者、選ばれた者、そして選ばれなかった者...。
ゼウスの言葉が呼んだ小さな波紋は、やがて大きなうねりとなって天使たちの心を乱すのだった…。
いま、天界に風が吹き始める。

第1章 『起源』

いにしえの昔、大神ゼウスは平等だった天使たちにランクをつけ、与えるものを違えてしまう。
やがて天使たちは互いを妬むようになり、天界に不穏な空気が流れていた。
さらにゼウスは地上の動物たちを統べる新たな役職として“六聖獣”を制定しようとし...。