大田綾乃の娘。
母親が癌で余命幾許もないことは知らされず、野々宮図書館に預けられている本を受け取りにやってくる。
母親の綾乃は、15年前に山上教授の家で家政婦をしていた。
自らの死に際して、遥に“自らのみが知る真実”を伝えるために山上教授の本を形見として手渡したい…と願っている。
ところが、母親の思いとは裏腹に、遥の他にも山上教授の本の所有権を主張する者がいた。
生前の山上教授と繋がりの深い天和製薬の東、米川。山上教授の助手を勤めていた三条。
だが、主人公たちがどんなに探しても肝心の本は見当たらず、主人公、パートナー、田所、遥、米川、東、三条…と、当事者総出で書庫の一斉捜索にかかる。
そこで遥は、15年前に聞いた、忘れていた言葉を再び聞くことになる。