経験はないが、ホストクラブで働くことになった健二(鎌苅健太)は、指名もとれず、店長に怒鳴られるばかりの日々。自分には向いていない、とホストの仕事に疑問を感じる日々が続いたある日、ヤクザの組長の金に手をつけた社長が逃亡。
のろまな健二と3人のホスト、進(河合龍之介)、達也(宮野真守)、優(兼崎健太郎)は取り残され、取立て屋のヤクザに「働いて金を返せ。逃げたら承知しないぞ」と脅される。
これからの事を考えて呆然とする4人の元に、フィリピン人の母親が乳児を連れて飛び込んでくる。触れれば壊れそうな赤ちゃんの世話を仕方なく見ることになった4人だが、最初は泣き止ませ方も、ミルクの飲ませ方も、おしめの替え方さえ分からなかった。そのうちに、その母親の同僚ホステスがやってきて、子供が1人2人と増えていく。
腹を括った、健二たちは、ホストクラブの看板をはずし、代わりに「24時間営業保育園」の看板を掲げた。
24時間保育園の誕生は瞬く間に歌舞伎町で働く女たちに広まり、あっという間に預かる乳幼児が増え、息つく閑もない。最初は戸惑っていた彼らも、それぞれが自分たちの特技を活かし、自分なりの個性的なやり方で、子供たちを楽しませ、あやし、一緒に笑いあうようになった。
子供たちと母親から頼られ、仕事の充実感を味わっていく反面、援助を頼みに行った区役所では「ホストのくせに」とバカにされて無理難題を突きつけられ、更にはヤクザの親分まで押し込んで来てしまう。
子供たちのために必要だから、俺たちがやるんだ!
決意を新たにした健二たちは、子どもたちのために必死に動き始める!