人間を喰らう怪人。食物連鎖の頂点に君臨するが、姿形は人間と見分けが付かず、ごく普通に人間社会で生活している。
水とコーヒーを除けば、摂取できるのは人体のみ。人間の食べ物を受け付けない身体なので、栄養を摂るには人体を喰らうしかない。人体を摂取すると、『赫包(カクホウ)』という器官に『Rc細胞』を溜め込む。
人間を捕食する際、そのRc細胞から作られる“赫子(かぐね)”という喰種特有の殺傷能力のある武器を体内より放出し、人間を殺し喰らう。捕食以外の用途として戦闘に用いられる事が多々あり、一部では“喰種”同士の共喰いもあるという。
“喰種”にダメージを与えるには、“喰種”の『赫子』もしくは〔CCG〕捜査官が用いる武器『クインケ』に限り、通常の刃物や銃弾などでは歯が立たない。
“喰種”の捕食器官。“液状の筋肉”とも呼ばれ、その正体は、“喰種”の『赫包』から放出された『Rc細胞』である。硬化と軟化を繰り返しながら自在にうねり、多用な攻撃が可能。
血液のように流れ、“歯”よりも頑丈になるこの赫子は、『羽赫』『甲赫』『鱗赫』『尾赫』と呼ばれる“喰種”ごとに固有の4タイプに分類でき、それぞれに相性による優劣が存在する。
“喰種”の『赫包』を加工し、電気信号で人工的に『赫子』を発生させる装置。
〔CCG〕が研究・開発に成功し、人間でも“喰種”に対抗する事が可能となった。喰種捜査官のみに使用を許される特殊武器であり、扱いには相応のスキルと素質が求められる。大きな鞄やアタッシュケースにて持ち運びを行う事が多いので、クインケを所持している捜査官は“喰種”にとって比較的警戒しやすい。
1区から23区まである東京の行政区域。この区によっても“喰種”の活動状況が異なり、すなわち人間にとっての危険度が大きく変わる。
1~4区は“喰種”による喰場争いや、『共喰い』なども見られる治安の悪い区であり、13区のように血の気の多い“喰種”が集まる区も存在する。
また、東京の地下には“喰種”たちが造り上げた『24区』と呼ばれる謎の空間が存在し、凶暴な“喰種”が多数潜むとされている。喰種捜査官の24区での殉職率はきわめて高く、今後も調査が必要とされる重要な区域である。
カネキたちの住む20区にある喫茶店。“喰種”にとっての憩いの場でもあり、マスターの芳村がとりまとめている。この「あんていく」のおかげで20区は比較的安全とされており、食料の提供や、〔CCG〕に対する安全の確保など、“喰種”同士の助け合いの場として活用されている。
喰種対策局。「Commission of Counter Ghoul」の頭文字を取ったもの。
喰種対策法を背景に活動する国の行政機関であり、“喰種”の捜索および駆逐を主な活動内容としているが、“喰種”による捕食殺害事件で身寄りを失った児童の保護なども行っている。
〔CCG〕の喰種捜査官は、『クインケ』の所持を許可されており、“喰種”に対抗しうる能力を持っている。鳩を模した徽章を身につけている事から、“喰種”たちの間では『白鳩{ハト}』と呼ばれ恐れられている。
眼球が赤く変色する“喰種”特有の生理現象。“喰種”が興奮状態の時、または特殊能力を使う際に赫眼化する。これにより人間か“喰種”かが一目で分かる。通常は両目ともに変色するが、ヒトの手によって作られた人工“喰種”や、ごく一部の“喰種”は片目のみ赫眼となり『隻眼』と呼ばれる。
“喰種”が〔CCG〕の喰種捜査官と戦う際、または接触の恐れがある際に装着する、素顔を隠す為のマスク。一度でも“喰種”と認識されれば捜査の対象になるので、正体と素顔は一致させない事が“喰種”の鉄則である。
“喰種”によって異なるマスクを所持しており、個人の趣味嗜好や制作者のイメージによってデザインは変わる。