ショートストーリー

リア次とヒリ也の充実劇場 WEB出張版

登場人物
リア次

リア次
リア充を絵に描いたような生活をしている。ネコのような物体。

ヒリ也

ヒリ也
リア次とは対照的に社交性もなければトモダチもいない。ネコのような物体その2。

マスターオブセレモニー

マスターオブセレモニー(通称MC)
国民の前に突如として現れツイイッターや街のシステムすべてを掌握した謎の女。

   

リア次
リア次と
ヒリ也
ヒリ也の
リア次&ヒリ也
れっつえんじょい充実劇場~
リア次
やあみんな、リア次だよ
ヒリ也
ヒリ也ですぞ
ヒリ也
突然はじまったこのコーナーは、謎のマスコット『リア次』と『ヒリ也』が、
日常のちょっとした出来事から世界の真理に切り込み、みなさまの心に
小さなトゲを刺すものですぞ。
リア次
本編中、乱暴に割り込んでくるらしいね。
リア次
ていうか、なんかいつもと違わない?
ヒリ也
それはここがゲーム本編ではなく公式サイトだからですぞ。
リア次
公式サイト……?
ヒリ也
ゲームの発売に合わせて公式サイトのスペシャルコンテンツとして我々が
引っ張り出されたというわけですな。
リア次
なるほど。でも、いいの? そんなメタ発言して。
ヒリ也
どーせ我々は存在自体がメタネタ。本編中も幕間にしか出てこないので
気にすることないのですぞ。
リア次
そもそも、僕たちってなに? 生きてるの?
それともただのパペットなの? っていう問題もあるよね。
ヒリ也
己の存在に疑問を持つ……それは死を意味する行為。
いずれ創造主によって消滅させられるパターンですな。
リア次
怖っ!? 僕たち創造主の怒りに触れちゃう系!? 創造主って誰!?
マスターオブセレモニー
呼ばれた気がした
リア次
で、でたあああああああああああ!
マスターオブセレモニー
実に失礼な反応だな。キサマたちの創造主に向かって。
リア次
や、やっぱり僕らを作ったのはMCちゃんだったのか……
マスターオブセレモニー
そう! 私の名はMC! マスコット・クリエイターと書いてMC!
むろん今思いついた!
リア次
あっさりバラしてるし。
ヒリ也
これはこれはマイ・ロード……ごきげんうるわしゅう。
リア次
さっそく受け入れてる!?
ヒリ也
長いものには巻かれる、アニメは円盤の売上で評価する……
それが我輩の生き方でありますぞ。
マスターオブセレモニー
主体性を資本主義に売り渡したその姿勢、実に好感がもてる。
リア次
それで、MCちゃんがなんでここに?
マスターオブセレモニー
それはだな、こういう場でないとキサマたちの設定などを
語る機会がないからだ。
リア次
僕たちに設定とかあったんだね。
マスターオブセレモニー
うむ。まずはリア次だが、実は右腕に邪悪な竜の力が封印されている。
リア次
どこかで聞いたような設定キター!?
マスターオブセレモニー
その力は常に暴走の危険をはらんでいて、唯一それを止められるのは
前世からの恋人で今は姫巫女として転生したリア美だけ。
しかし姫巫女の力を使えばその命も失われるのだ。
リア次
いや、リア美って誰…。
マスターオブセレモニー
というわけで、リア次はその力を発揮してこの街「非比谷」を
闇に沈めようとするメガネの男と戦うのだ!
リア次
戦うのだ! とか言われても……
ヒリ也
なんという主人公設定! わ、我輩は!?
我輩の設定はどんな感じなのでありますか!?
マスターオブセレモニー
あー……オマエはあれだ。人形。
ヒリ也
いきなり中二設定を放棄ですかあああー!?
マスターオブセレモニー
ぶっちゃけ考えるのが大変だな。
よくもまあ、世のラノベ作家たちは手を変え品を変え
カッコイイ設定を作り出すものだ。
漢字を並べてはそれにカタカナのルビを振るのが仕事だと思っていた。
リア次
今すぐ作家さんたちに謝ってください。
マスターオブセレモニー
まあ、ウソはこのくらいにしてだ。
リア次
ウソなんだ……
マスターオブセレモニー
実のところ、私にもキサマたちがなんなのかよくわからん。
リア次
ええっ!? そうなの?
マスターオブセレモニー
うむ。ゲームを作ってる最中に
「やっぱマスコットは欲しいよね。グッズとかほら……ね?」
と両眼を¥マークにしたプロデューサーが言い出したとかなんとか。
リア次
すごい生々しい話を出してきましたね。
ヒリ也
その主体性を資本主義に売り渡したような発言、他人とは思えませんな。
マスターオブセレモニー
まあ、これもウソだが。
ヒリ也
ウソかよ! ていうか、アナタ適当に話をはぐらかしてるだけでしょう!
本当は知らないんのではないですかな!
マスターオブセレモニー
な、なにをバカなことを! 私が知らないことがあるわけがないだろう!
私はMCだぞ! マジで知らないことはないと書いてMCだ。
リア次
すごい強引な略称…。
マスターオブセレモニー
とにかく、キサマたちの正体はヒミツなのだ。
どうしても知りたければゲームを買ってプレイするがいい。
リア次
無理矢理宣伝に繋げてきたね。
ヒリ也
その売上に貪欲な態度……見習わねばなりますまい。
マスターオブセレモニー
しかし、これだけではユーザーたちも納得しないだろう。
そこで、私がとっておきの情報を教えてやろう。それは……
リア次
と、とっておきの情報……
ヒリ也
な、なんですかな……
マスターオブセレモニー
リア次とヒリ也の声をよーく聞いてみるといい。
どこかで……おっとここまでだ。
リア次
ええっ!? ここに来てはぐらかすんですか?
マスターオブセレモニー
はぐらかすもなにも、公式サイトの『キャラクター』のところで
確認するがいい。そしてググれ。
リア次
はぁ……
ヒリ也
こ、これはまさか……!?
リア次
ど、どうしたの? ヒリ也!
ヒリ也
わ、我輩はまさかそんな……
マスターオブセレモニー
ふふふ……気づいたようだな。キサマの運命に。
主人公の影で常に二番手、三番手としてみそっかす扱いされることが
宿命づけられているという事実に!
リア次
ど、どういうこと……?
ヒリ也
この胸に沸き上がる想い……これは妬み? 嫉妬?
マスターオブセレモニー
そうだ、それこそがこのゲームのホンシツ!
あとは、本編で確かめるがいい!
リア次
なんにもわからない! こんなのが宣伝でいいの!?
ヒリ也
我輩だって幸せになりたいですぞおおおおおおおおおおおおおおおっ!
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