INTERVIEW 社員インタビュー

「自分が関わったからこそ」と胸を張れる作品を作っていきたい

音楽映像/スペシャリスト

違う環境で自分を試したいとマーベラスに飛び込んだ

中学生のころからアニメが好きで、特に高校生のころは『エヴァンゲリオン』『ウテナ』『ナデシコ』など90年代のアニメ全盛期でした。
将来を考えるようになると、やっぱり自分が面白いと思うことを仕事にしたいと思い、エンタメ業界を目指すことにしました。
新卒でビデオメーカーに入るとプロデューサーとしてアニメに関わるようになりました。製作委員会の幹事業務やDVDの制作や宣伝など今の仕事とほとんど変わりませんが、毎年社員の運動会をやるような、すこし昔かたぎな会社でした。

けれどそこで10年ほど経験を積むうち、「自分の経験が違う環境でも通用するのか」という漠然とした不安を感じるようになりました。
その時たまたま見つけたのがマーベラスの求人で、「自分の経験を違う環境で試したい」という自分の思いにマッチしたので応募しました。

「現場と一緒に良いものを作ろう」と感じられる作品に恵まれた

実際に入社してみると、上場していることもあり会社としてしっかりしているなと感じることが多かったです。
チームは適度な距離感があって、ビジネスライクと感じる人もいるかもしれませんが、自分の仕事をきちんとやっていればうるさく言われない。
今は若手社員も少しづつ増えて体制も変わり、チームで仕事をしていると実感することも増えてきました。

入社直後は『東京喰種トーキョーグール』と『暁のヨナ』、並行して動いている2作品を担当することになったのでかなり忙しく、とにかく目の前のことに一生懸命でした。
特に『東京喰種トーキョーグール』は制作の都合上、深夜に打ち合わせやスタジオ作業を組まれることが多かったのですが、それでも頑張れたのはやっぱり原作が面白く、スタッフもそれに負けない良い作品を作ろうという気概に溢れていたからですね。やりがいがありました。

今は当時のような無茶な働き方はなくなりましたが、今でも配信などを通じて沢山の人に楽しんでもらえる素晴らしい作品に関わることができたのは本当に良い経験でした。
プロデューサーとして作品の質と売上の両面で貢献できたこともうれしかったですが、「現場と一緒に良いものを作ろう」と感じられる作品で仕事が出来たのは恵まれていたなと思います。

 

楽しんでくれるお客様のためにしっかりと作品に関わっていきたい

マーベラスでは『プリキュア』『ミュークルドリーミー』などの子供向けの作品にもかかわるようになりました。
アニメはお客様の反応をリアルタイムで目にする機会はとても少ないのですが、家で自分の子供に自分が関わった作品を見せたところ、すごく楽しそうに何回も見てくれて。その経験はとても新鮮で、初心を思い返すことが出来ました。

プロデューサーはアニメ化の始めから終わりまで関わることができる仕事ですが、作品の中身まで全てコントロールすることはできません。あくまでもコンテンツはスタッフやキャストなど、クリエイターの皆さんの力で作って頂くものです。
プロデューサーなんて偉そうな肩書ですが、自分以外の誰かが務めてもその作品を世に出すことはできるんですよね。

だからこそ、良いものを生み出すためにしっかり作品に関わりたいと考えています。お客様により楽しんでもらえるように、「この部分は自分が関わったからこそこうなった」と胸を張れるような作品作りをしたいです。
もちろんヒットさせたいとは思いますが、大事なのはお客様の数ではない。たとえ作品が当たらなかったとしても、観てくださった方に少しでも喜んでもらえるように努める、心に残る作品を作るということを忘れないようにしたいと思います。

今はパッケージビジネスが成立しなくなってきて、各メーカー試行錯誤しています。それでもまだ正解は見えていない。
制作・消費の両面で海外の動きも大きく関わってきますし、5年後10年後のアニメーション業界がどうなっているか見当もつきません。だからこそ地に足をつけて一つ一つの作品をきちんと作ることを大事に、今後につなげていきたいと思います。

 

PROFILE

Yoshi

ビデオメーカーを経て2013年入社。
アニメーションプロデューサーとして『東京喰種トーキョーグール』『暁のヨナ』『アクダマドライブ』『ミュークルドリーミー』などを担当。
プライベートでは2児の父。「最近は子育てと仕事の両立に四苦八苦する毎日ですが、温かく見守ってもらえる良い職場に恵まれています…?」

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