舞台はとあるヨーロッパ。
公益法人”社会福祉公社”―――
障害者支援のための首相府主催事業を表向きとするこの組織の実態は、
瀕死の少女たちに機械の体を与え「条件付け」を施し、
その少女たちを使って政府に敵対する勢力を秘密裏に排除する諜報機関であった。
モンタルチーノで任務についていた義体のトリエラは、
極右テロ組織である五共和国派の天才暗殺者ピノッキオらと相(あい)見える(まみえる)が、戦闘の最中に不覚にも気絶させられてしまう。
義体や担当官など社会福祉公社の側の人間、そして敵対する五共和国派側、
それぞれの過去や想いが複雑に糸のように絡み合う群像劇は、
否応なく悲しきクライマックスの舞台へと向かっていく。
■収録話数■
第1話:「二人の距離 兄妹」