瑞穂高校バスケットボール部は、1年前に藤原拓弥が起こした暴力事件により1年間すべての公式試合を辞退、部員は三浦蘭丸、石井努、土橋健二そして藤原の2年生4人のみとなり、廃部寸前となっていた。そんな彼らの前に、ある日入部を希望する1人の男が現れた。彼の名は哀川和彦。バスケの名門・天童寺高校でキャプテンを務め、周囲からも”天才”と呼ばれるほどの実力を持つこの哀川の加入で、瑞穂バスケ部は再び活気を取り戻していく。そんな彼らの姿を見た顧問の氷室恭子は、新生瑞穂バスケ部の最初の練習試合の相手を探してきた。その学校とは、かつて藤原が暴力事件を起こす原因となった前監督・下條薫が現在指揮を執る成田中央高校だった。成田中央は、ずば抜けたセンスを持つキャプテン・森山敦司を中心とした強豪校。だが、部員5人の瑞穂バスケ部は試合に向けた練習ができない。皆が諦めかけていた中、三浦は決意し行動に出る。それは活動停止により一切の大会に出場できなかった元バスケ部の3年生・五十嵐修、近藤裕次らに、練習相手になってもらうということだった。
果たして、藤原に恨みを持つ3年生らに願いは届くのか……。そして成田中央との決着は……!?