『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!2024』備忘録
プリキュアシンガーたちが、ライブハウスという近い距離感でプリキュアソングを届ける『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!』が、今年の夏、全国4都市5公演で開催決定♪ 現在ABCテレビ ・テレビ朝日系列全国24局ネットにて放送中の『キミとアイドルプリキュア♪』オープニング主題歌「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」を歌う石井あみさん、熊田茜音さん、吉武千颯さんのほか、歴代のシリーズを彩ってきたプリキュアシンガーが参戦します。横浜公演のKT Zepp Yokohamaをはじめ、会場キャパシティを昨年より拡大。より多くの人がきらめき満開のステージを体感できるようになります。
もともと『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!』は、2023年夏、プリキュア20周年を記念して誕生したもの。アニバーサリーイヤーということもあり、歴代のプリキュア楽曲を3つの時期に分け、2019年から2023年までの楽曲を広島公演、2009年から2018年までの楽曲を大阪公演、2004年から2008年までの楽曲を東京公演でそれぞれ披露。シリーズの歴史をライブハウスならではの距離感で体感できる、まさにプレミアムな公演となりました。
そして、2024年夏。ファンから大好評につき、“サーキット”がふたたび開幕。『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!2024』として、全国4都市6公演で開催することに。『わんだふるぷりきゅあ!』(以下、『わんぷり』)のオープニング主題歌歌手・吉武千颯さんとエンディング主題歌歌手・石井あみさん、後本萌葉さんが全公演に出演し、『魔法つかいプリキュア!』(以下、『まほプリ』)の幕開けなどを飾ってきた北川理恵さん、『ヒーリングっど♥プリキュア』から3作連続で主題歌を担ったMachicoさん、『デリシャスパーティ♡プリキュア』(以下、『デパプリ』)後期エンディング主題歌を彩った佐々木李子さん、キュア・カルテットの五條真由美さん、うちやえゆかさん、工藤真由さん、『ハートキャッチプリキュア!』などの主題歌を届けてきた池田 彩さんという、歴代プリキュアシンガーが各会場ごとに組み合わせを変えてゲスト出演しました。2023年は年代別に組まれていたセットリストが、2024年は“世代を超えた”セレクトとなりました。
本稿では、2024年7月6日(土)東京・harevutaiで行われた『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!2024』東京公演2日目(昼の部・夜の部)の模様を紹介します。『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』、『わんだふるぷりきゅあ!感謝祭』を経て、新シリーズが始まった今。昨年のプリキュアライブシーンを振り返りながら、今年のサーキットに向けて期待を高めていきましょう!
ライブハウスの外も内も“ピカピカ太陽”の眩しい光が降り注いだ昼の部は「2日目東京、楽しんでいこうねー!」という吉武さんの第一声でスタートしました。『スター☆トゥインクルプリキュア』でプリキュアシンガーとしてデビューしてから現在7年目。“ちはやお姉さん”としても親しまれる彼女が初めてオープニングを飾った「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を全力のダンスと共に届け、そのキュートな存在感とキラキラの歌声でオーディエンスを釘付けに。目まぐるしいステージで、序盤から押し上げていきます。
今回のために用意されたネオン看板風の新ロゴが光る中で、出演者全員がステージに登場し一言ずつ挨拶。吉武さんが「ここからもっともっと楽しい時間にしていけるようにがんばりますので、全力でたのしんでください!」と勢いよく告げ、石井さんは「昨日のDAY1のライブが楽しすぎて、夢に出てきました!(笑) 今日もよろしくお願いします!」と晴れやかな笑顔を見せます。オーディエンスの様子を見て「朝早かったはずなのに、すっごく元気で、すごい!」と褒め称えたのは後本さん。「もっとみんなを元気にできるように、2日目も全力でいくぞー!」と腕を上げました。
2日目昼公演のゲストは佐々木李子さんと北川理恵さん。佐々木さんは「後ろまでデリシャスマイルがたくさんで嬉しい! 私はお昼公演のみの出演となるので、悔いが残らないように、最後の最後まで、みんなとプリキュアの夏を最高に盛り上げていきたいと思います」と投げかけます。一方、「いろいろ歌わせていただいております、北川理恵です!」というパワフルな第一声で笑いを取った北川さん。数々のプリキュアソングを歌い上げてきた彼女ならではの自己紹介です。「昨年は広島と大阪のLIVE HOUSE Circuitに参加させていただいたんですが、東京のお客さんも熱くて嬉しいです」と伝え、今回のLIVE HOUSE Circuitは公演によってセットリストが違うことをアピール。後本さんも「去年は披露できなかった曲など、盛りだくさんのセットリストになっていますので、周りの人に気をつけつつ、みんな なかよし!わんだふるで楽しんでいきましょう!」と予告します。
そしてそのまま、「まずはこの曲から〜!」と、後本さんのプリキュアシンガーとしての第一作目『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』主題歌「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」を披露。8分を超える大作であるこの曲、ここでは第1楽章のみの披露でしたが、どうやら仕掛けがあるようで……? メレンゲのようなふわふわドレスを揺らしつつ、含みをもたせた笑みを見せバックステージに。
バトンタッチしたのは北川さんで『ヒーリングっど♥プリキュア』オープニング主題歌「ヒーリングっど♥プリキュア Touch!!」に。「みんないくよ〜!」とシンガロングを巻き起こし、そのエネルギッシュな歌声でオーディエンスと手をつないでいきます。
石井さんがシンガーデビュー作である『ひろがるスカイ!プリキュア』オープニング主題歌「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」で晴れやかな歌声で突き上げると、間奏で客席からコールを受け、歌詞の「ありがとう」につなげていきます。
ここで北川さんが歌い出したのは、なんと『映画プリキュアドリームスターズ!』オープニング主題歌「桜MISSION~プリキュアリレーション~」。フルサイズを歌唱するのは5年以上振りということもあって、客席から悲鳴に近い喜びの声が響きました。ライブハウスならではの近い距離感でコミュニケートし、さらに『映画プリキュアオールスターズF』のオープニングテーマ「For “F”」を石井さんがMachicoさんの分までエネルギッシュにパフォーム。アニメ/映画の歴代のオープニング主題歌を連続で届けてみせました。
ここからは、本公演後にリリースされた『わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム ~We are わんだふる!!!!~に収録されるナンバーを一足先に体感。石井さん、後本さん、吉武さん、主題歌歌手3人による「わんだフル・わんデイ」はフォーメーションを変えつつ、3人で目と目を合わせながらユニゾン。
さらに石井さんが「Wonderful Smile」で声の表情をくるくると変化させながら駆け抜け、最後は〈ココロおしゃべりな毎日を 約束!〉とゆびきりしました。
一方、「新曲だよ〜!」とスキップしながらオンステージした後本さん。弾けるようなポップナンバー「ASOBO♪OSANPO」をチャーミングに歌唱しました。
今度は吉武さん、後本さん、佐々木さんの3人で、『デリシャスパーティ♡プリキュア』ボーカルアルバム ~Welcome to Delicious Party~ に収録された「Welcome to Delicious Party 」を。
デリシャスマイルが輝いたかと思うと、ステージにはプリキュアシンガーが集結。出演者全員で、五條真由美さんの歌う『ふたりはプリキュア』エンディング主題歌「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」を熱唱し、大行進! 2024年1月、神奈川・横浜アリーナにて行われた『全プリキュア 20th Anniversary LIVE!』での78人のプリキュアと声優陣が大行進を繰り広げた景色を思い出した方も多かったのではないでしょうか。曲を終えると、出演者陣も「すごい一体感!」と嬉しそうな表情を見せます。『全プリキュア 20th Anniversary LIVE!』では「楽屋で一緒に行進していた」そう(笑)。改めて「みんなと一緒に歌えて嬉しかった!」と振り返りました。
ライブもいよいよ後半戦。ガラリと雰囲気をチェンジして、後本さんが(曰く“悪役のっち”モード)で「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」の第2楽章を歌い、次のブロックへと進んでいきます。吉武さんが『映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』の挿入歌「星座のチカラ」を描き出し、シンガロングを巻き起こします。
そこに石井さんと北川さんが加わり、燃え盛るようなロックナンバー「Daybreak song」をパフォーム。客席のペンライトは自然と赤に。親子席も含め、フロアが熱烈な一体感に包まれた瞬間でした。
そして、そこで生まれた一体感をさらに高めていったのが『わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバムに収録の「CLAP!~勇気を鳴らせ~」の新アレンジ「CLAP & CHANT!~アイノウタ~」。吉武さん、北川さんペアで披露し、厳かな白い光に包まれる中、タイトルに“CHANT!”が加わった新バージョンならではのコール&レスポンスとハンズクラップを展開。歌唱後は「ライブでやれて嬉しい!」「Machicoさんも入れて3人で歌いたい! この楽曲ももっともっと成長していけるように頑張ります!」と笑顔で語り合いました。
客席に驚きの声がひろがったのが、初披露となった『ひろがるスカイ!プリキュア』ボーカルベスト ~KIZUNA◇ダイアモンド~に収録された「KIZUNA◇ダイアモンド」。
石井さんと北川さんがステージに登場し、『ヒーリングっど♥プリキュア』ボーカルアルバム ~Voice of life~収録のシンフォニックな「かえりたい場所」をまるでミュージカルのような迫力で披露。
さらに、佐々木さんのエモーショナルかつ瑞々しい歌声が輝きを放つ『デリシャスパーティ♡プリキュア』後期エンディング主題歌「ココロデリシャス」、吉武さんの大人っぽい表情が差し込む『ひろがるスカイ!プリキュア』後期エンディング主題歌「Dear Shine Sky」と
各シリーズのエンディングテーマが続きます。
このブロックを締めたのは、『わんだふるぷりきゅあ!』前期エンディングテーマ「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」。ダンサブルかつ小気味良いビート、石井さんと後本さんふたりの異なる個性が溢れたチアフルな歌声でハンズクラップを誘いました。
MCでは最新情報などをアナウンスしつつ、一言ずつ挨拶。
佐々木さんは「初めての参加だったのでどんな空気感なのかが想像ができなかったんですが、皆さん元気いっぱいで! たくさんパワーチャージされました。みんながカバー曲を歌っているのを見て、私も歌ってみたい!と思いました。20周年ライブでは理恵さんと『まほプリ』の曲を歌わせていただきましたが、みんなと一緒に、プリキュア愛たっぷりで、これからもたくさん届けていきたいなって思いました! 皆さんたくさんの愛を込めて、応援をしてくれてありがとうございました!」と感謝を伝えます。
北川さんは「プリキュア・シリーズにはいろいろな曲があって! 主題歌以外にも歴代のボーカルアルバムの曲もたくさん歌わせていただきましたが、皆さんがたくさん聴いてくださったんだなって、皆さんの表情や合いの手から伝わってきました。そうやって楽しんでくれているのが、心から嬉しかったです!」と、全身で表現。
昨年9月公開、映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』で北川さんとタッグを組む石井さんも、「かえりたい場所」のステージを振り返りつつ笑顔を見せます。「私は『プリキュア』が大好きだなって改めて思いました!カバーでは理恵さんに支えていただいて。カバーって本当に嬉しい!って気持ちになるんです。今日の思い出はタカラモノです」と喜びを噛み締めます。
後本さんは「昼の部はりこち(佐々木さん)がいてくれたおかげで『デパプリ』の曲が多くて! 私はすべてのプリキュア・シリーズが好きですが、『デパプリ』からプリキュア・シンガーの仲間入りをしたということもあって、特に『デパプリ』の思い入れが強いんです。皆さんの声を聞いて、皆さんも同じ気持ちなんだ! シェアしあえているんだ!と感じました」と大きな瞳を輝かせました。
吉武さんは「昨日はじまった LIVE HOUSE Circuit!も、あっという間に2公演目。楽しい時間ってどうしてこんなにもあっという間なんでしょう! ライブをするたびに、今を噛みしめるぞって気持ちで楽しくステージに立たせてもらっています」とフロアの観客を見つめ、「KIZUNA◇ダイアモンド」を初披露したことに触れます。
「ずっとずっと皆さんに直接歌いたかった楽曲です。今日それが叶って、とても嬉しい気持ちです。プリキュア・シリーズの音楽には、私たちシンガーにもそれぞれ思い出があるのですが、それはきっと、会場に来てくださっている皆さん、プリキュアのお歌をいつも聴いてくださっている皆さんにとってもそうだと思います。それを皆さんと直接シェアできるって、ライブならではですし、本当に貴重な時間だなって。今日は夜公演もあります。LIVE HOUSE Circuit!はもちろん、ここからも楽しいことはたくさんあります! わんだふるな時間を過ごしていきましょう!」
最後のブロックを告げたのは、もちろん「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」の最終楽章。メロディーはそのままに、表情がどんどんと変化していくこの曲の最後は、フィナーレならではの崇高で壮大な雰囲気。それぞれのブロックの頭で、楽章ごとに分けて歌うという初めての演出を終えた後本さんに大きな拍手が送られました。
そして、今回のライブグッズであるハート型ペンライトを光らせながらステージに全員集合し、プリキュア・シンガーが世代を超えて歌いつないできた「シェアして!プリキュア」を熱唱。間奏では5人でサークルを組み笑顔が弾けました。「本当に最後の最後です!」と、そのメンバーのまま届けたのは新アンサムソングの「Wonder Flowers プリキュア」。他の曲にも言えることですが、この時点ではまだ音源化されていなかったにも関わらず、ファンの熱気が凄まじい。夢のような時間を華やかに締めくくりました。
この日の夜公演の直前はどしゃぶりの大雨に見舞われる結果となりましたが、昼公演の余韻もあってか、吉武さんがオープニングナンバー「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を届けると、さらなる一体感に包みこまれていきます。ライブハウスならではの熱気と高揚感がひろがる中で、わくわくモードかさね、思いきり駆け出していきました。
その後のMCタイムでは、「ゲリラ豪雨だったんでしょう? そんな中会いに来てくれてありがとう!」と観客を労いつつ「早くも東京最終公演ですよ、皆さん! 私たち、楽しいと幸せな気持ちで爆発している状態です(笑)。この想いをお歌でお届けしたいと思っています。皆さん余すことなく、全力で楽しんでいきましょう!」と呼びかけました。
夜公演のゲストは池田 彩さんと北川さん。出演者が夜公演への意気込みをテンション高めに伝えていきます。昼公演の参加者はヘアメイクをチェンジしている姿も印象的でした。
池田さんは「『スマイルプリキュア!』などのオープニングを歌わせてもらっています!」と元気よく挨拶すると、フロアから「かわいい〜!」の声が。「知ってるー!」と笑いつつ「みんないっしょに盛り上がろうねー!」と序盤のMCから観客をひとつに束ねていきました。
最後に北川さんが「このメンバーで行われるライブは一回こっきり! 全力で参りましょう!」とアジテートしつつ、次のブロックの曲『スター☆トゥインクルプリキュア』のオープニング主題歌「キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア」を歌唱。「みんな見えてるよ〜!」「いくぞ〜!」とコールやハンズクラップを手招きしつつ、無敵の表現力で、想像以上のワクワクワールドの彼方へと導いていきました。
続いたのは後本さんの「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」で、夜公演では楽章ごとに分けるのではなく1曲として歌唱。ステージを右へ左へと歩きつつ、その表現力の高さを発揮します。それぞれの楽章ごとに歌うことも、この大作をまるっと歌うのも、シンガーとしての大きな挑戦だったはずです。後本さんに大きな拍手が送られました。
ステージ下手側から出てきた石井さんが後本さんとハイタッチし、「ひろがるスカイ!プリキュア ~Hero Girls~」を爽やかに歌唱すると、今度は池田さんが「Let’s go!」の掛け声で『スマイルプリキュア!』オープニング主題歌「Let’s go! スマイルプリキュア!」を。
キャッチーなそのフレーズでシンガロングを巻き起こしさらなる高揚感を導き、さらに出演者全員による「DANZEN!ふたりはプリキュア」と名主題歌を畳み掛けて一体感に拍車をかけました。「皆さんの熱量がすごい!皆さんに拍手!」と思わず北川さんが声をあげます。
そのまま進んでいった中盤のブロックでは、昼公演と同じく『わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバムの楽曲を中心としつつも、礒部花凜さんと北川さんによる『Go!プリンセスプリキュア』のイメージソング「夢の世界へ」を石井さんと北川さんが優雅かつキュートに歌ったり、吉武さんの『ひろがるスカイ!プリキュア』イメージソング「ワンダービート」が差し込まれていたりと、この場限りのスペシャルなセレクトに。出演者全員による「ゲッチュウ!らぶらぶぅ?!」も大盛りあがり。昼公演と同じ曲もまた違った響きを持っていて、ライブはナマモノであることを改めて実感させられるかのようでした。これもまた、 LIVE HOUSE Circuit!ならではの醍醐味なのではないでしょうか。
さらに『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』の挿入歌「Grace Flowers」を北川さんが、『ハートキャッチプリキュア!』の「HEART GOES ON」を石井さんと池田さんのペアが歌唱。世代を超えて、さまざまな曲が届けられ、フロアからは割れんばかりの拍手と歓声、それだけでなく、時にはすすり泣く声も響きました。
あっという間に後半戦。石井さんと北川さんが優雅にハーモニーを重ねた「かえりたい場所」からはじまり、池田さんの前向きで凛とした歌声が会場を優しく包みこんだ『スイートプリキュア♪』後期エンディング主題歌「♯キボウレインボウ♯」、吉武さんと北川さんによる『トロピカル~ジュ!プリキュア』後期エンディング主題歌「あこがれ Go My Way!!」、吉武さんと石井さんによる『ひろがるスカイ!プリキュア』前期エンディング主題歌「ヒロガリズム」とエンディング主題歌で畳み掛けます。〈元気をユニゾン〉で拳を重ねたり、ハグをしたりと、プリキュア・スマイリングがひろがりました。
そして、このブロックを締めたのは、もちろん『わんだふるぷりきゅあ!』前期エンディング主題歌「FUN☆FUN☆わんだふるDAYS!」。〈キミじゃなきゃ ダメだ かえがえないパートナー〉で石井さん、後本さんが向かい合う一幕も、グッとくるものがありました。
ラストのブロックに進む前に、今後のアナウンスと感謝を伝えるMCを。10月に控えた「わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024」に向けては、吉武さんが「みんなと今日もたくさん絆がevolution!!していると思うんですけど、この日もさらに、evolution!!するような1日になればなって思っています!」と気合いを見せました。「エンディングふたりはどうですか!?」と突然話を振られた石井さん、後本さんは戸惑いつつも「本当にFUN☆FUN☆で、evolution!!なライブになると思います!」と伝え、吉武さんがフォローする場面も(笑)。池田さんのツッコミも冴えわたり、プリキュアシンガー陣の仲良しキズナがさらに進化中のことも感じさせました。
最後に一人ずつ挨拶。
池田さんは「皆さん今日は私のために集まっていただいてありがとう!」と笑いつつ「去年(2023年)のLIVE HOUSE Circuit!の大阪公演に出演させていただきましたが、今日はこんなにも近い距離で皆さんにお会いできて、とてもとても嬉しいです。私は音楽はタイムカプセルのようなものだなと思っています。『プリキュア』だからこそ、シリーズの垣根を超えて歌うことができるし、10年以上前の楽曲も皆さんが愛してくださっているからこそ……そして、『プリキュア』を作ってくださった皆さんが過去の作品を大切につなげてくれたおかげで、この場に立つことができました。みんなでこれからも、『プリキュア』を応援していきましょう!」と伝えました。
その言葉に感慨深い表情を見せたのは北川さん。「彩さんもおっしゃっていたように、垣根を超えて、いろいろな世代の歌が一堂に会することができるようになった20周年に、私はまず感謝しています。ライブだからこそ感じられる温かみも、こみ上げてくるものがあって。この2日間、もちろん楽しみにしていましたけど、どう皆さんが受け止めてくれるか少し不安もあって。でも皆さんが音楽を愛してくれているから、私たちも心を込めて歌うことができる。温かく聴いてくれる人たちがいて、本当に幸せだなって思っています。プリキュアシリーズの音楽がこれからも愛されて、こういったライブやコラボレーションが増えたら良いなって思っています!」と情感たっぷりに語りました。
その一方で「泣いてしまう」とこらえていた大粒の涙を瞳からこぼした石井さん。「本当にこの場所に立つのが楽しみだったのですが、自分の曲だけでなく、カバーもやらせていただくという新たな挑戦もあったので、いつもはドキドキしないのに、今日はめちゃくちゃドキドキして、お腹が痛くなっていました(苦笑)。でもこの場に立って、みんなの顔を見て安心して、このステージに立てて嬉しいなって。大好きな先輩や仲間、曲を作ってくださった先生方、『プリキュア』でつながった皆さんに感謝でいっぱいです。そのありがとうを全力で届けたいなと思いながら歌わせていただきました。今日は本当にありがとうございました!」と述べました。
LIVE HOUSE Circuit!に初参加となった後本さんは、「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」に対する思いを打ち明けます。「私のデビュー曲であり、課題曲でもある曲です。先輩たちが歴代のプリキュア曲を歌う中で、私が一緒に歌って大丈夫?と思って、ずっと練習して。夢の中で自分のことをキュア・ドリーミアと名乗っている夢を見たくらい(笑)。でもこうやって披露できたのは、皆さんが楽曲を愛してくださったからこそ。おかげでこうやってイベントもできますし、私たちも歌っていけるんだなと、本当に感謝しています。今『わんだふるぷりきゅあ!』の曲を素敵なパートナーと一緒に歌わせていただいていますが、何年後も愛され続ける曲になるように、私自身も曲と一緒に成長していきたいと思っています」と、石井さんと目を合わせつつ、感謝を伝えました。
吉武さんは「去年のLIVE HOUSE Circuit!とは違った雰囲気でお届けしていたので、皆さんがどんなふうに受け取ってくれるかワクワクしていたのですが、皆さんが全力で愛を受け止めてくださり、愛をいっぱいくださり、なんて幸せなんだろう!と噛み締めていた2日でした」と熱い思いを語ります。
「東京公演は理恵さん、池田さん、りこちと、先輩方と『わんぷり』チームがご一緒させていただき、本当にうれしくて。東京公演だからこその先輩方のお歌やコラボレーションがありました。私たち『わんぷり』チームは、今日の思い出を噛み締めながら、先輩方のつないでくださったバトンを名古屋に連れていきます! 名古屋に来られる方は楽しみにしてね!」とメッセージを送りました。
そしてラストは「シェアして!プリキュア」と「Wonder Flowers プリキュア」を全員で熱唱。プリキュアシンガーたちとたくさんのお友だちから愛を注がれて成長してきた曲と、これから育ち咲いていくであろう曲。どちらも愛しく眩しい光を放っていました。時代を超えた歌たちで虹を掛けた1日。プリキュアシンガーたちによる影ナレーションに送り出され、ライブハウスを出る頃には雨が弱まり〈Go! Wonderland 北風と太陽 どっちもアリ!陽だまり 雨降りさえ あしたへのファンファーレです〉という「Wonder Flowers プリキュア」の一節を噛み締めさせるような空模様であったことも心に残りました。
2025年もプリキュアのきらめくセカイを音楽と共に楽しんでいきましょう!
ライブハウスで歌って踊って応援できる機会をお見逃しなく! 詳しくはマーベラス公式HP/Xをチェックしてくださいね。
Text:逆井マリ
『プリキュアシンガーズ Premium LIVE HOUSE Circuit!2025』特設ページ